韓国語は豊かな数詞がある言語です。日常生活で数字は欠かせない要素であり、人々とのコミュニケーションにも重要な役割を果たします。詳しくは、「数詞とは【韓国語】」をご覧ください。本記事では、韓国語の数詞を一覧でご紹介し、豊富な例文を交えて分かりやすく解説します。これをマスターすることで、韓国語で自信を持って数字を表現できるようになることでしょう。
韓国語の数詞(数字)の種類一覧表
数詞(数字)の種類 | 概要 | 例文 |
---|---|---|
固有数詞 | 韓国独自の数詞。基本的に10未満の数字や特定の状況で使用。 | 하나 (1), 둘 (2) |
序数詞(서수사) | 順序や順番を表す数詞。 | 첫 번째 (1番目), 두 번째 (2番目) |
漢数詞 | 漢字に由来する数詞。特に大きな数や一般的な文脈で使用。 | 일 (1), 이 (2) |
助数詞 | 数量を示す時に名詞とともに使われる語。 | 세 사람 (3人), 두 권 (2冊) |
分数 | 全体をいくつかの部分に分けた時の各部分の数を示す数詞。 | 삼분의 이 (2/3) |
倍数 | ある数の何倍かを示す数詞。 | 삼배 (3倍) |
韓国語の固有数詞一覧表
韓国語には、数字を表す数詞があります。この一覧表では、基本的な数字を表す数詞を紹介します。
韓国語の固有数詞1から10まで
韓国の伝統的な数の数え方で、主に10以下の数が固有数詞の基本です。
固有数詞 | 対応する数字 | 例文 |
---|---|---|
하나 | 1 | 이거 하나 주세요。(これ1つください。) |
둘 | 2 | 커피 둘 잔 주세요。(コーヒー2杯ください。) |
셋 | 3 | 사과 셋 개 주세요。(リンゴ3つください。) |
넷 | 4 | 연필 넷 자루 주세요。(鉛筆4本ください。) |
다섯 | 5 | 책 다섯 권 주세요。(本5冊ください。) |
여섯 | 6 | 바나나 여섯 개 주세요。(バナナ6つください。) |
일곱 | 7 | 계란 일곱 알 주세요。(卵7つください。) |
여덟 | 8 | 빵 여덟 개 주세요。(パン8つください。) |
아홉 | 9 | 수박 아홉 조각 주세요。(スイカ9切れください。) |
열 | 10 | 초콜릿 열 개 주세요。(チョコレート10個ください。) |
韓国語の固有数詞の11以上
固有数詞を使用して11以上の数を表現する場合、10を「열」と表現し、その後に1~9までの固有数詞を続ける形になります。以下に11から15までの固有数詞を挙げます。ただし、日常生活やビジネスの文脈で大きな数字を使う場面では、漢数詞を使用することが一般的です。固有数詞は主に日常的な状況や伝統的な文脈、詩や歌などで使用されることが多いです。
固有数詞 | 対応する数字 | 例文 |
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열하나 | 11 | 장미 열하나 송이 주세요。(バラ11輪ください。) |
열둘 | 12 | 사탕 열둘 개 주세요。(キャンディー12個ください。) |
열셋 | 13 | 햄버거 열셋 개 주세요。(ハンバーガー13個ください。) |
열넷 | 14 | 피자 열넷 조각 주세요。(ピザ14切れください。) |
열다섯 | 15 | 파스타 열다섯 그릇 주세요。(パスタ15皿ください。) |
韓国語の20以上の数字の固有数詞
韓国語の固有数詞での20以上の数の表現は、特定のパターンや法則に基づいています。以下に、20から90までの固有数詞を示します。
- 20: 스물
- 30: 서른
- 40: 마흔
- 50: 쉰
- 60: 예순
- 70: 일흔
- 80: 여든
- 90: 아흔
これらの基数に1〜9の固有数詞を追加することで、20以上の数を作成することができます。たとえば:
- 21: 스물하나
- 32: 서른둘
- 43: 마흔셋 … と続きます。
ただし、日常生活やビジネスの文脈で大きな数字を使う場面では、漢数詞を使用することが一般的です。固有数詞は主に日常的な状況や伝統的な文脈、詩や歌などで使用されることが多いです。
韓国語の100以上の固有数詞
韓国語の固有数詞で100以上の数を表現するとき、実は固有数詞はあまり一般的に使用されません。一般的な日常生活や公式な文脈で100以上の数字を表現する場合、漢数詞(Sino-Korean numerals)が主に使用されます。
しかし、伝統的な文脈や詩、歌などで100以上の固有数詞を使用することがある場合もあります。以下はその例です。
- 100: 온
- 1000: 즈믄
しかし、これらは現代の韓国語の日常会話ではほとんど使用されない表現です。現代韓国語では、100以上の数字は漢数詞を用いて「백」、「천」、「만」(100、1,000、10,000)などと表現します。
固有数詞の「온」や「즈믄」は古典文学や伝統的な歌詞など特定の文脈でのみ見かけることができます。現代の日常的な状況では、これらの言葉を使用することはほとんどありません。
韓国語の序数詞一覧表
韓国語の序数詞は、順番や順序を示す言葉です。以下は、韓国語でよく使われる序数詞を15個紹介します。
序数詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
첫째 | 1番目 | 첫째 날은 여행의 시작이다。(1日目は旅の始まりだ。) |
두째 | 2番目 | 두째 방에는 아무도 없다。(2番目の部屋には誰もいない。) |
세째 | 3番目 | 세째 주에는 시험이 있다。(3週目にはテストがある。) |
네째 | 4番目 | 네째 문제가 가장 어렵다。(4番目の問題が最も難しい。) |
다섯째 | 5番目 | 다섯째 줄을 읽어주세요。(5行目を読んでください。) |
여섯째 | 6番目 | 여섯째 꽃은 붉은색이다。(6番目の花は赤い色だ。) |
일곱째 | 7番目 | 일곱째 시간에는 스포츠 활동이 있다。(7時間目にはスポーツ活動がある。) |
여덟째 | 8番目 | 여덟째 날에는 비가 왔다。(8日目には雨が降った。) |
아홉째 | 9番目 | 아홉째 회의에서 결정이 내려졌다。(9回目の会議で決定が下された。) |
열째 | 10番目 | 열째 참가자가 마지막이다。(10番目の参加者が最後だ。) |
열한째 | 11番目 | 열한째 층에는 휴게실이 있다。(11階には休憩室がある。) |
열두째 | 12番目 | 열두째 페이지를 확인해주세요。(12ページ目を確認してください。) |
열세째 | 13番目 | 열세째 장소에서 만나자。(13番目の場所で会おう。) |
열넷째 | 14番目 | 열넷째 노래가 제일 좋아。(14曲目が一番好きだ。) |
열다섯째 | 15番目 | 열다섯째 학생이 문제를 풀었다。(15番目の生徒が問題を解いた。) |
「첫째」が「일째」でない理由
「첫」は「最初」という意味で、古くから韓国語に存在する単語です。「일」は「1」という意味の漢語語源の単語で、数量を示す文脈で使われることが多いです。「첫째」は「最初の」という意味合いが強く、「일째」だと「1つ目」という純粋な数量を示す意味になってしまうため、日常の文脈での「最初の」というニュアンスを持つ序数としては「첫째」が適切となります。
「두째」が「이째」でない理由
「두째」は「두」(2) +「째」の組み合わせです。「이」は「2」という数を示すときに使われる言葉ですが、序数詞の文脈では、「두」が使われるのが一般的です。「이」は主に基数(数量を示す数詞)で使われるのに対して、「두」は序数詞など特定の文脈で使われます。
韓国語の漢数詞
韓国語の漢数詞は、中国語の数詞と類似していますが、韓国独自の使用法があります。以下は、韓国語の漢数詞の基本的な法則です。
基本的な数詞
일 (一)、이 (二)、삼 (三)、사 (四)、오 (五)、육 (六)、칠 (七)、팔 (八)、구 (九)
10の倍数の数詞
십 (十)、백 (百)、천 (千)、만 (万)、억 (億)、조 (兆)
漢数詞の作り方
2桁以上の数を表現する場合、上の基本的な数詞と10の倍数の数詞を組み合わせて使います。
- 例: 23 → 이십삼 (二十三)
- 例: 125 → 백이십오 (百二十五)
大きな数の単位
韓国語では、3桁ごとではなく、4桁ごとに数の単位が変わります。これは中国語と同様です。
例: 1,234,567 → 백이십삼만 사천오백육십칠
このように、韓国語の漢数詞は一定の法則に基づいて構築されていますが、実際の会話や日常生活での使用には独自の特徴や慣用的な表現があるので注意が必要です。
韓国語の漢数詞の一覧表
漢数詞 | 対応する漢字 | 例文 |
---|---|---|
일 | 一 | 일주일은 일곱 날입니다. (1週間は7日です。) |
이 | 二 | 이층으로 올라가세요. (2階に上がってください。) |
삼 | 三 | 삼월은 봄입니다. (3月は春です。) |
사 | 四 | 사계절 중에서 가을이 좋아요. (4季の中で秋が好きです。) |
오 | 五 | 오분만 기다려 주세요. (5分だけお待ちください。) |
육 | 六 | 육월은 여름입니다. (6月は夏です。) |
칠 | 七 | 일주일은 칠일입니다. (1週間は7日です。) |
팔 | 八 | 팔월에 태어났어요. (8月に生まれました。) |
구 | 九 | 구시에 만나요. (9時に会いましょう。) |
십 | 十 | 십월은 가을이에요. (10月は秋です。) |
이십 | 二十 | 이십 살이에요. (20歳です。) |
삼십 | 三十 | 삼십 분 동안 기다렸어요. (30分間待ちました。) |
사십 | 四十 | 사십도의 더위입니다. (40度の暑さです。) |
오십 | 五十 | 오십 페이지를 읽었어요. (50ページを読みました。) |
육십 | 六十 | 육십 세가 되었어요. (60歳になりました。) |
칠십 | 七十 | 칠십 년대의 음악. (70年代の音楽。) |
팔십 | 八十 | 팔십 킬로미터를 달렸어요. (80キロメートル走りました。) |
구십 | 九十 | 구십 점을 받았어요. (90点をもらいました。) |
백 | 百 | 백 페이지를 넘겼어요. (100ページを超えました。) |
천 | 千 | 천 원짜리 동전이에요. (1000ウォンの硬貨です。) |
만 | 万 | 만에 하나 그럴 수도 있어요. (万が一そうなるかもしれません。) |
억 | 億 | 억만장자가 되고 싶어요. (億万長者になりたい。) |
영 | 零 | 영도에서 물이 얼어요. (0度で水が凍る。) |
注意点
- 「일」(一)は、10、100、1000の前では通常省略されます。例: 10 → 십 (十)、100 → 백 (百)、1000 → 천 (千)
- しかし、만 (万) の前では「일」を省略しないので、10000は「일만」となります。
そして、韓国語の漢数詞を見てきましたが、次に進んで、韓国語の助数詞に焦点を当ててみましょう。
漢数詞は大きな数や数量を表現するのに役立つ一方、助数詞は具体的な物や物体を数えるための不可欠な要素です。助数詞の役割、使い方、そして漢数詞との違いについて、詳しく説明していきます。
韓国語の助数詞
韓国語では名詞を数えるとき、それぞれの名詞の種類に応じて助数詞を使います。これは日本語の「つ」や「こ」といった助数詞と似た概念です。以下はその例です。
- 세 명(3人)
- 두 마리(2匹)
- 다섯 권(5冊)
韓国語の助数詞は以上のように使うことができます。
韓国語の助数詞一覧表
韓国語の助数詞は日本語のように(一冊、一個など)たくさんの種類があります。以下の一覧表では韓国語のよく使う助数詞をまとめています。
助数詞 | 対象 | 例文 |
---|---|---|
명 | 人 | 우리 회사에는 새로운 직원이 세 명 들어왔어요.(私たちの会社に新しい社員が3人入った。) |
마리 | 動物 | 저는 고양이 두 마리를 키우고 있어요.(私は猫を2匹飼っています。) |
권 | 本 | 책을 세 권 빌렸어요.(本を3冊借りました。) |
개 | 一般的な物 | 사과를 다섯 개 샀어요.(りんごを5個買いました。) |
대 | 車や機械 | 자동차 두 대가 주차장에 있어요.(車が2台駐車場にあります。) |
병 | 瓶 | 물을 세 병 사왔어요.(水を3本買ってきました。) |
잔 | コップ | 커피 두 잔 주세요.(コーヒーを2杯ください。) |
켤레 | ペアの物 | 신발을 한 켤레 샀어요.(靴を1足買いました。) |
조각 | ピース | 케이크를 한 조각 먹었어요.(ケーキを1つ食べました。) |
장 | 紙や写真 | 사진 다섯 장을 인화했어요.(写真を5枚印刷しました。) |
통 | 手紙や電話 | 편지를 세 통 썼어요.(手紙を3通書きました。) |
그루 | 木 | 나무 다섯 그루가 숲에 있어요.(木が5本森にあります。) |
송이 | 花やにんにく | 장미를 세 송이 선물받았어요.(バラを3つプレゼントで貰いました。) |
판 | 板 | 목재를 두 판 샀어요.(木材を2枚買いました。) |
번 | 回数 | 영화를 세 번 봤어요.(映画を3回見ました。) |
층 | 階 | 저는 아파트 5층에 살아요.(私はアパートの5階に住んでいます。) |
박 | 宿泊の日数 | 여행은 총 3박4일 동안 했어요.(旅行は合計3泊4日間でした。) |
탕 | お風呂 | 온천에서 두 탕 했어요.(温泉で2回入りました。) |
년 | 年 | 5년 동안 일했어요.(5年間働いていました。) |
일 | 日 | 10일 후에 만나요.(10日後に会いましょう。) |
주일 | 週 | 3주일 동안 여행갔어요.(3週間旅行に行きました。) |
분 | 分 | 영화가 120분이에요.(映画は120分です。) |
초 | 秒 | 10초 안에 답해 주세요.(10秒以内に答えてください。) |
원 | 通貨 | 이 상품은 1000원이에요.(この商品は1000ウォンです。) |
인분 | 人分 | 저녁을 두 인분 주세요.(夕食を2人分ください。) |
개월 | 月(期間) | 6개월 동안 한국어를 배웠어요.(6ヶ月間韓国語を学びました。) |
韓国語の助数詞一覧表をご紹介しました。これらの助数詞は、日常会話から公式な文書まで、韓国語で数える際に欠かせない要素です。韓国語の数詞と助数詞を組み合わせることで、物体や数量を詳細に表現でき、言語の奥深さと美しさが垣間見えます。この助数詞一覧表を参考にして、韓国語の数字体系と言語文化に対する理解を深め、日常のコミュニケーションや文書作成において、より自信を持って韓国語を使用できるようになることでしょう。
さて、助数詞一覧を確認したところで、次には韓国語の序数詞と助数詞の違いに焦点を当ててみましょう。
この段階では、助数詞の役割と数え方の基本を理解していますが、韓国語の序数詞は数字の順序や順位を表現するために欠かせないものです。序数詞がどのように助数詞と異なるのか、その違いについて詳しく見ていきましょう。
韓国語の序数詞と助数詞の違い
韓国語の助数詞と序数詞は、数を表現するために使用される言語要素ですが、それぞれ異なる役割の違いがあります。
韓国語の助数詞とは?
助数詞は、物や物体の数量を数えるために使用されます。具体的な物の種類やカウント対象を示すために使われます。助数詞は、数量を表現する基本的な数詞(1, 2, 3, 4, 5など)の後に続けて使用されます。例: 한 권의 책 (一冊の本)、두 개의 사과 (二つのリンゴ)、세 장의 우산 (三つの傘)など。
韓国語の序数詞とは?
序数詞は、物事の順序や順位を示すために使用されます。ある順番に何番目かを表現する際に使います。序数詞は、基本的な数詞に「번째」を付け加えて作られます。例: 첫 번째 (一番目)、두 번째 (二番目)、세 번째 (三番目)など。
助数詞は数量を示す。助数詞は順序や順位を示す
要するに、助数詞は数量を示し、物のカウントを行うのに対して、序数詞は順序や順位を示すために使用されます。助数詞と序数詞は、日常のコミュニケーションや数え方で非常に重要な役割を果たします。
韓国語の分数
韓国語で分数を表現する際、基本的には「分母(漢数詞) + 분 + 의 + 分子(漢数詞)」の形を取ります。以下はその具体例です。
例:
- 1/2 → 이분의 일
- 3/4 → 사분의 삼
- 5/7 → 칠분의 오
「이분의 일」の「분」は「分」を意味し、分数を表現する際に使われる韓国語の語句です。「의」は韓国語の格助詞の一つで、日本語でいう「の」に相当します。具体的には「…分の…」という意味合いとして理解できます。
したがって、
- 이분의 일 → 2分の1 → 1/2
- 삼분의 이 → 3分の2 → 2/3
といった具体的な数値にできます。
韓国語の倍数
韓国語で倍数を表現する際は、基数(漢数詞)に「배」をつけて表現します。以下にその例を示します。
- 1배: 일배 (1倍)
- 2배: 이배 (2倍)
- 3배: 삼배 (3倍)
- 4배: 사배 (4倍)
- 5배: 오배 (5倍)
この法則に従って、さまざまな倍数を表現することができます。
まとめ
韓国語の数詞は多彩で魅力的な表現が盛りだくさんです。この記事で紹介した数詞を習得し、日常生活でスムーズにコミュニケーションできるようになりましょう。数えるだけでなく、数量を表す言葉としても活用できる数詞は、韓国語学習の基本的な要素です。楽しみながら学んで、韓国語をより自由自在に操ってみてください!
この他にも、「韓国語の品詞一覧表」などで韓国語の学習ができますのでよろしければご覧ください。
参考文献:韓国国立国語院_辞書_数詞
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